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help リーダーに追加 RSS 「月桂樹」と「猫町」萩原朔太郎

<<   作成日時 : 2008/05/28 23:59   >>

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私は悪夢の中で夢を意識し、
目覚めようとして努力しながら、
必死に踠(もが)いている人のように、
おそろしい予感の中で焦燥した。
空は透明に澄んで、
充電した空気の密度は、
いよいよ刻々に嵩まって来た。
建物は不安に歪んで、
病気のように痩(や)せた鶏の脚みたいに、
へんに骨ばって畸形(きけい)に見えた。

「今だ!」






萩原朔太郎に関しては、詩集もどこかでざっと見ただけのような気がしますし、
(先回ご紹介した一冊の愛読書をのぞいて)他の作品も殆ど読んだことが無かったと思います。
それゆえ、どう云った作家なのかは、この全集の少ない作品群からでは
全体像が掴めないのですが、「猫町」のイメージには大変心惹かれます。
解説には「鏡の国のアリス」をはじめ、この作品のベースになっただろう
作品が書いてあるのですが・・どうなんでしょうか、朔太郎という人は
なんとなくプライドが高そうな、よい意味で「誇り高い」印象を受けます。
そう云った作家が簡単に「二番煎じ」をするのかと、やや疑問に思いました。
(簡単に「二番煎じ」というのもいかにも安易ですが)


久しい以前から、私は私自身の独特な旅行ばかりを続けていた。
その旅行というのは、人が時空と因果の外に飛翔し得る唯一の瞬間、
即ちあの夢と現実との境界線を巧みに利用し、主観の構成する自由な
世界に遊ぶのである。と言ってしまえば、もはやこの上、
私の秘密に就いて多く語る必要はないであろう。
ただ私の場合は、用具や設備に面倒な手数がかかり、
且つ日本で入手困難な・・・




  ええっ・・萩原朔太郎の『私の秘密』を今まで知りませんでした。


 


 文学全集を読みすすめてゆくと、今まであまり読んだことのなかった作品群に出会いますので新しい感動があります。
ちょっと読む速度は遅いので、二ヶ月弱でまだ一冊が終わりませんが。
でも、まあ、のんびりと進むことにいたします。


            −−−  −−−− −−−−−
 
  文頭画像は『月桂樹』です。そびえ立ってしまいました。
「ななかまど」より成長速度がかなり速いです。
         
     別名は『ローリエ』

カレーやシチューにそのまま入れてもよい香り。



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 付録の画像は「南天のつぼみ」です。
南天は花も楽しめますし、秋から冬の赤い実も楽しみです。
庭の赤い実は小鳥の好物なのですが、我が家のベランダガーデンは
野良猫さんたちがしげく出入りしているので、あまりのんびりと実をついばむことが出来ないかも知れません。

小鳥や野良猫さんたちは様々な実生をももたらせて呉れるので楽しみなのですよ。
植えてもいないのに、それはそれは様々な植物が生えてきます。


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